長期不在時のバイオフレーク(微生物)の管理方法

■はじめに
今回は、長期不在ののバイオフレーク(微生物)の管理方法。
そして、Reencleのドラムの外でバイオフレークを長期保管する方法の2つをお伝えさせていただきます。
結論からお伝えしますと、Reencleは長期不在時に電源をOFFにして、コンセントを抜いていただいても問題ございません。 しかし、その際の注意点がありますのでこれから解説させてください。
■なぜ食品廃棄物をバイオフレーク(微生物)が分解するのに家電製品なの?

まず、最初にReencleの仕組みについてお話しさせてください。
実は、バイオフレーク(微生物)単体でも食品廃棄物の分解を行うことは可能です。いわゆる、コンポストと同じ要領となります。
しかし、温度・湿度・酸素・撹拌状態が適切に管理されないと、分解が遅くなったり、腐敗や異臭の原因になります。
Reencleが24時間以内で分解できるものをコンポストだと1カ月かかるのはこの原理があるからです。
コンポストが正直悪臭がつきものですが、Reencleはニオイを極力抑えられるのも以下の設計であることが理由です。
Reencleが「コンポストではなく家電」である理由
それはReencleは、微生物を最適に働かせるための環境制御装置が必要であるからです。
①温度管理
発酵分解が最も進む55℃~65℃前後を自動で維持します。
②自動撹拌
自動撹拌機能でバイオフレークや食品廃棄物をかき混ぜ、酸素を供給して好気性分解を促進します。
③脱臭フィルター
活性炭フィルターでニオイを抑制します。
④センサー制御
投入量や内部環境に応じて自動的に稼働を調整します。
⑤安全機能
過熱防止や自動停止など、電気製品としての安全規格を満たします。
■ 「長期不在でコンセントを抜きたい」場合はどうすれば?

Reencleを長期間(4日~7日以上)を利用されない場合は、電源をOFFにしても問題ございません。
その場合は、以下の手順で管理を行うようにしてください。
■Reencleのドラムの外でバイオフレークを長期保管する方法

引っ越しなどでReencleを移動させる必要がある、出来上がった副産物を保管しておきたい、Reencleのメンテナンスが必要になったなどの理由で、ドラムの外でバイオフレーク(微生物)を保管しなければいけないケースが発生する場合もございます。
基本的には「長期不在でコンセントを抜きたい」場合はどうすれば?」で解説した方法と同じ要領で保管管理を行ってください。
追加で「保管を行う容器」が必要になりますので、容器の選び方について解説します。
密封状態にならずに常温を維持することで最適な保管をすることができます。
■まとめ
Reencleのバイオフレーク(微生物)は、適切な環境を保てばドラムの外でも長期保存が可能です。
ポイントは「乾燥しすぎず蒸れすぎない状態」を維持すること。
不織布袋や紙袋、半密閉容器を用いて酸素を確保しつつ湿度を調整するようにしてください。
長期不在時も定期的にかき混ぜたり軽く加湿することで微生物は休眠状態を保ち、再稼働時にはご飯や野菜くずを与えると速やかに活性化します。