Reencle vs 乾燥式の生ごみ処理機

「生ごみ処理機」という家電製品の名前は聞いたことがあっても、実際にご使用されている日本のご家庭はまだ少ないです。

生ごみ処理機でも、実は処理方法、種類がいくつかあります。大きく分けると「乾燥式」「バイオ式」「ハイブリッド式」があります。

その中で今回は、Amazonや楽天で多く流通されている「乾燥式の生ごみ処理機」とReencle（ハイブリッド式）の違いについてまとめました。

熱で処理するだけでは堆肥になりません

乾燥式の生ごみ処理機は、100℃以上の高温で動作し、食材の水分を蒸発させて乾燥させる機能が特徴です。この高温は、生ゴミの水分を除去するために必要ですが、微生物が死滅してしまうため、自然な堆肥化プロセスには向きません。

一方で、Reencleは、堆肥化に最適な55～60℃の温度を保つ設計です。この温度帯は、堆肥化において重要な微生物が活発に活動できるため、食材が自然に分解され、微生物が豊かな環境を維持できます。この方法により、生ゴミが効率的に堆肥へと変わり、自然な分解が進むようサポートしているのです。

まとめると、乾燥式の生ごみ処理機は「乾燥」に特化し、Reencleは「微生物を使った自然な分解」に特化しているため、生きた堆肥の生成にはReencleの方が適していると言えます。

乾燥させただけでは堆肥になりません

乾燥式の生ごみ処理機は、生ゴミを高温で乾燥させ乾いた「堆肥」を作ります。そのまま捨てるだけであれば問題ありませんが、堆肥としてご利用されたい場合は十分注意が必要です。

まず、私たちが普段食べている食べ物には多くのナトリウム（塩分）が含まれています。これを乾燥式の生ごみ処理機に入れてで乾燥させると、ナトリウムが濃縮された「乾燥生ゴミ」が生成され、まるで塩分が多く含まれた「ジャーキー（肉を干した保存食）」のようになります。これは、乾燥しているだけで堆肥としては十分に分解されていないため、植物に栄養を与えるというよりも、ナトリウムの過剰摂取により植物や土壌に悪影響を及ぼす可能性があります。

さらに、最近では生ごみ処理機への理解も進み、市区町村でも「乾燥式」は堆肥にならず環境に良くないとされ助成金の適応外となっている市域も増えています。（例：福岡市）本当の堆肥は、生ゴミが数週間から数か月かけて自然分解してできるもので、乾燥式で作った「乾燥物」では不十分であることがわかります。

また、乾燥させただけの食品廃棄物は、湿度や環境によっては再び臭いやカビ、虫が発生する可能性があり、場合によっては健康にも影響が出るリスクがあります。つまり、乾燥機タイプの堆肥化装置を使用する場合は、ナトリウムや堆肥の品質管理に注意し、使用する環境に適しているかを確認することが大切です。

Reeencle(リンクル)のハイブリッド式生ごみ処理機の特徴は？

Reencleは、特許取得済みの独自に配合されたバイオフレーク（微生物）を使って、食品廃棄物を自然に分解する環境を作り出していることが特徴です。一般的な乾燥機がただ食品廃棄物を乾かすだけであるのに対し、Reencleでは自然に合わせて食品廃棄物の発酵と分解を進ませることができるため、約24時間で食品廃棄物の量を97％減らすことができます。

Reencleは多くの堆肥テストを行い正しく分解が行われることを立証しています。テストの結果、堆肥化後のナトリウムレベルが大きく減少し、安定した高品質の堆肥が得られることが確認されています。

さらに、Reencleで作られた堆肥は、埋め立てた際に再び水分を吸収して臭いやメタンを発生させることがなく、持続可能な形で食品廃棄物問題の解決に貢献します。また、温室効果ガスの排出も抑えることができます。

まとめると、Reencleと一般の乾燥式生ごみ処理機との違いは、同じ生ごみ処理機でも大きく異なります。乾燥式では、再水和による臭いやナトリウム濃縮といった問題が起こる可能性がありますが、Reencleは微生物の力を活用し、質の高い堆肥を安定して生成できる点で優れています。