芝生にも使える!Reencleで作る堆肥活用ガイド

■はじめに
「Reencleで作った堆肥は、家庭菜園に使えるのは知っているけど...芝生にも使えるの?」
日本は自分で芝生を育てることが少ないのでマニアックな内容だと思いますが、お客様からご質問をいただきましたのでブログでご回答させていただきます。
結論から申し上げますと、Reencleで作った堆肥は“芝生づくり”にも活用できます。
単に「肥料」としてではなく、土壌をふかふかにして、芝の根を強く育てる“土づくり資材”として使えるのです。
この記事では、なぜ芝生にReencleの堆肥が効果的なのか実際の研究データ(エビデンス)に基づく根拠そして、ご家庭での実践方法を分かりやすくご紹介します。
特に、飲食店やカフェなどでReencleをお使いの方は、店舗の外回りやガーデンスペースの“グリーンメンテナンス”にも再利用できる内容です。
「生ごみから生まれた堆肥で、芝生を元気に育てる」——そんな循環のあるエコな取り組みを、ぜひ一緒に広げていきましょう。
■なぜ「生ごみ堆肥」が芝生に有効なのか?

(1)土壌構造・保水性・通気性の改善
芝生(ターフ)が健全に育つためには、根が張りやすく、空気・水・養分が適切に動ける「生きた土壌」が不可欠です。以下のような研究・実践知見があります。
- 有機物である堆肥を芝生や芝用土に混ぜることで、粘土質土壌では構造が改善し、砂質土壌では水・養分保持力が増す
- United States Environmental Protection Agency (EPA) による“Benefits of Using Compost”では、堆肥が「土壌に必要な有機物を追加し、植物生育を改善し、水を貯めてろ過し、無機肥料への依存を減らす」効果がある
- 実際、芝生用として「トップドレッシング(芝刈り後や目土替え時に堆肥を薄く敷く)」で「水はけ・保水性・通気性・密度」の改善が報告されている。
このように、堆肥を土壌に入れることで「根がより活動できる環境」を作ることができ、芝生の場合は特に「夏の乾燥ストレス」や「歩行・踏圧による土の締まり(コンパクション)」といった課題があるため、この土壌改善効果が大きなメリットになります。
(2)養分補給および微生物活性の向上
堆肥やそこから抽出したコンポスト茶には、植物が必要とする栄養素だけでなく、根と土を助ける微生物・生物活性も含まれています。芝生の生育・見た目・土壌環境を改善する実証も出ています。
- 例えば、食品廃棄物由来堆肥(food-waste compost)は、牛糞由来堆肥に比べて土壌中の硝酸態窒素やリンの可動性が高く、養分源として有望であるという研究があります。引用
- また、「堆肥茶(compost tea)を芝草(ターフグラス)に土壌ドレーン(根元灌漑)で施用したところ、灌漑のみ管理した区に比べて芝草品質(色・密度・均一性・生存率など)が有意に向上した」という研究があります。引用
- 堆肥の有機炭素・溶存有機炭素 (DOC) などが、芝生土壌において有意に増加したという報告もあります。
専門用語でよくわかなかったという方もいらっしゃると思いますが、つまり生ごみ由来であっても適切に堆肥化・安定化されたものなら、養分として・微生物活性化資材として、芝生にも十分使えるというエビデンスが揃っています。
(3)なぜさらに Reencle(生ごみ処理機)で作る堆肥が有利なのか?
Reencleは家庭・飲食店から出るキッチン/野菜くずを処理できるハイブリッド式生ごみ処理機であり、設計された装置内環境(温度・撹拌・通気など)で発酵・堆肥化ができるため、未熟堆肥や臭気・病原リスクを抑えやすくなります。
堆肥化が十分に進んだ「安定堆肥」であれば、芝生への適用時に根障害・アンモニアストレスなどのリスクが低くなります。
通常、上質な堆肥を作るには「水分量や空気、生ゴミの投入量」など細かく調整を行わなければ最適な堆肥を作ることは難しいからです。
Reencleであれば完全自動で24時間分解され、最適な堆肥が完成します。
■Reencle堆肥を芝生に使う手順ガイド
芝生育成に関する手法は様々ございますが、今回は芝生に精通されている「つりきっぷ」さん・「そらベジ」さんの動画をご紹介いたします。
・Reencleの堆肥をどのように使うのか
・芝生に追加するタイミング
・分量はどのぐらいが最適なのか
など、ポップに楽しくご説明いただいています。
< 前編 >
< 後編 >
注意点とメンテナンス
- 堆肥を使ったからといって、化学肥料・芝生用専用肥料を完全にカットするのは初期は慎重に。まずは部分的に置き換えて、芝の反応を見ましょう。
- 堆肥が十分に安定していないと、過剰なアンモニアや有機酸の影響で芝にストレスを与える可能性があります。処理完了の確認が重要です。
- 土壌タイプ(粘土質/砂質)や気候(降雨量・気温)によって効果の出方は異なりますので、初年度は「1区画だけ」「試用」から始めると安心です。
■まとめ
生ごみ処理機Reencleで生成した堆肥、そしてそこから活用できるコンポスト茶は、芝生(ターフ)にも十分利用可能な資材です。
研究エビデンスとして「堆肥が土壌構造・保水力・養分供給を改善」「コンポスト茶が芝生品質を向上させた」という報告があります。
芝生エリアを“循環資源由来”で整備することで、運営コスト削減・環境訴求・ブランド価値アップが一挙に狙えます。
今回のブログや、つりきっぷさん・そらベジさんの動画をご参考にしていただけると嬉しいです。

